第67回AM 問3
- いなかもん
- 2021年2月25日
- 読了時間: 1分
尿沈渣中の白血球と上皮細胞との鑑別に用いるのはどれか。
1 Berlin blue染色
2 Prescott-Brodie染色
3 Samson染色
4 May-Giemsa染色
5 Sudan Ⅲ染色
正解 2
1 Berlin blue染色
→鉄染色(3価鉄が染まる染色)なので、不適。
2 Prescott-Brodie染色
→2,7-ジアミノフルオレン(DAF)を色原体としたペルオキシダーゼ染色。
・白血球(顆粒球系)と上皮細胞の鑑別
・白血球円柱と上皮円柱、顆粒円柱の鑑別
3 Samson染色
→髄液細胞数算定に用いる染色なので、不適。
〈c.f.〉Samson染色は、サムソン液:髄液=1:9
4 May-Giemsa染色
→血液塗抹標本の普通染色なので、不適。
ギムザ染色とメイ-グリュンワルド染色の二重染色です。核の染色性が良いのはギムザ染色で、メイ-グリュンワルド染色は顆粒の染色性が良いのが特徴。
5 Sudan Ⅲ染色
→脂肪染色なので、不適。
尿沈渣では、卵円形脂肪体や脂肪円柱の染色に用います。
病理分野でも、脂肪肝の診断などに用いることがあるため、要確認。
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