第67回AM 問6
- いなかもん
- 2021年3月2日
- 読了時間: 1分
成人男性がアフリカから帰国後に発熱した。末梢血厚層塗抹のGiemsa染色標本(別冊No. 1)を別に示す。この感染症について正しいのはどれか。
1 自然治癒する。
2 治療薬はない。
3 ツェツェバエが媒介する。
4 感染初期に肝臓で増殖する。
5 細胞内寄生細菌感染症である。
(写真は省略)
正解 4
写真の画質がすこぶる悪かったので、適切な問題なのかは不明ですが、
写真は「三日熱マラリアの輪状体」です。
マラリアのと判断できる主な特徴として、大きく3つ挙げられます。
・アフリカへの渡航歴がある
・繰り返す発熱
・血小板減少
写真の所見に加えて、このうちの最初の2つに当てはまることから、
マラリアと考えて間違いないでしょう。
以下に、マラリア感染症について押さえておきたい基本事項を示しておきます。
<マラリア感染症>
・第4類感染症
・中間宿主→ヒト、終宿主→蚊
・蚊に刺されてヒト体内に入ったマラリアが、血流に乗って肝細胞へ流れていくことで感染が成立する原虫感染症。
・治療と予防には、各抗マラリア薬が適用される(自然治癒はしない)
c.f. ツェツェバエが媒介するのはアフリア睡眠病(アフリカトリパノソーマ)
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